双極性障害II型とともに生きるシステムエンジニアの、日々想ったこと、考えたことを、徒然なるままに。
スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。






--⁄--⁄--(--) --:--   スポンサー広告 | | | ↑Top
友がみな我よりえらく見える日は


友がみな我よりえらく見える日は (幻冬舎アウトロー文庫)友がみな我よりえらく見える日は (幻冬舎アウトロー文庫)
(1999/12)
上原 隆

商品詳細を見る


普段僕が読む本は小説。

最近は、ミステリー小説が多くて、自分の生活とは少し離れたストーリーのものを読んでた。

だけど今回読んだこの本は、ルポルタージュっていうのかな、作者が取材して、いろんな人たちの生活をノンフィクションで書いている。

あまり読まないジャンルのこの本を手に取ったのは、ある本屋チェーンで、スタッフが選んだ大好きな文庫と題して、簡単な感想と一緒に特設コーナーができていて、そのなかにこの本があったから。

内容は、いろんな人(ほとんどは人生につまずいてしまった人)の生活や、その人の考え方。

それが、作者の感情を排除して、淡々と描かれている。

だから、決して楽しくなるような明るい本じゃない。

だけど。各章各章、読んだ後にふと、心がすこしだけ温まってるような本なんだ。

いいなって思った。


そのなかの、うつ病になってしまった、看護学校に通っていた青年の話を少しだけ。

 自分の意志や努力ではどうにもならないことってある。人はそれに上手に耐えなければならない。
って前置きをして、作者は彼のうつ病になった経緯や彼との会話を書いていく。

 上田は自分の生きる姿勢において挫折はしていないと考えている。

 最近の日記にこう書いている。

 「ぼくが看護から挫折したこと、これを切り捨てるのではなく、ぼくの大切な経験として、ぼくの底流としてこだわり続けたい。この経験がなかったらぼくがぼくでなくなるからだ」

  挫折や失敗も、それが自分の経験なら自分というものを形成する大切なものなのだと上田は思っている。


これを読んで、自分の人生を、よくない部分をひっくるめて、認めてあげないといけないんだなって感じた。

認めたくない、自分の人生の不運な部分、失敗や後悔、病気。

でもそれらすべてが今の自分を形成していて。

今の自分をやめて、過去のよかったところの自分から、将来への道をつくっていくっていうことはけっしてできないことで。

今の自分が良い状態でも悪い状態でも、今の自分からしか将来への道はつくっていけない。

そう感じた。

だから、よくても悪くても、今の自分を認めてあげなくちゃいけないんだなぁって。

もちろん、それだけじゃなくて、認めることで、ふと楽になるっていうのもある。

だとしたら、自分が今、「黙々と今だけに集中してやろう」って考えるようにしてるのは間違ったことじゃないんだと思う。

今の自分からしか将来への道はつくっていけないのだから。


スポンサーサイト





ジャンル:心と身体 テーマ:うつと暮らす

2009⁄10⁄03(Sat) 10:39   books | Comment(8) | Trackback(0) | ↑Top


Comment


こんにちは.

本のレビュー、とても心に残りました.

この看護学生さんも、「我よりえらく見えて」しまいます.
まだ、自分の今の状態を受け入れて、認めて将来を考えていくっていうのができません.

悪い状態を受け入れて入るんですけど、未来を考えるとき、どうしても「わがまま」がでてしまいます.

・・・でも、またひとつおそわりました.
ありがとうございます.
2009/10/03 13:54URL | kano[ 編集]


貴重な示唆にとんだ本ですね。

確かに好調だったころの自分と比べて、そこからの自分の人生の延長線と、いまの自分の延長線を比較してしまう。
でもよかったころから”だけ”の自分の人生の延長線などなく、いまの人生の延長線上にしか未来はない。
でも未来を考えると、悲観してしまう。
だから、そうならないよう今日一日の区切りで生きる。

今日一日の区切りで生きるために、今日できることをやる。もがく。それも明日の自分へとつづく道。

なんとなく、そんなことを考えました。
なんか悟れそう^^;

2009/10/03 17:16URL | つばめとそら[ 編集]

自分を認める
whiceさんこんにちは。

本のレビュー、興味深く読みました。最近本を買ってないから、ご褒美に買ってみようかな。と思いました。

「(今の)(過去の)自分を認める」ことの出来る人
「今の自分は認めることができるけど過去の自分を認めることが出来ない人」

「自分を認める」にも何通りかあるなあと思いました。

私はブログを始める前からずっと「自分が嫌いで自分を認めることが出来なくて、過去の自分も嫌いで、過去の自分も「こんなはずじゃなかった」と思って。そんな私でした。(でも人一倍人に認めてもらいたい気持ちがず~~とあったのです)

最近は自分の考え方を変える様にできるようになってきましたよ。

「「理想の私」ではなくても今の私で十分いいじゃん」
「他人が私を自分の望むように認めてくれなくても、私は私で十分良さがあり、生きていていい存在で、人に役に立つ存在なんだ」


いやなこと辛いこと、マイナス思考に陥ることはいつもいつもですが、上記に書いた所に戻ると前よりも楽に明るく生きています。

自分の中にどんな変化があったかは。。。秘密だけど。でもブログを始めた頃より、自分が変わったなあと思えます。

うん。本買ってみよう。
(自分のことばかり書いてごめんね)

そして、こんな前向き発言をして、いつまた転んじゃうか不安もあるのも正直なところで、これまでのように遠くから見守ってくださるとありがたいです!!

なつより
2009/10/03 17:39URL | なつ[ 編集]


whiceさんご無沙汰してます。
なかなか来れなくてごめんなさいね。

お祝いのコメントありがとうございました。

「友がみな我よりえらく見える日は」
これ読んでみたいです。

思えばwhiceさんからは色々本を紹介してもらってるなぁ。
伊坂シリーズは今日、ゴールデン・スランバーを読み終えましたよ。これから、モダンタイムスを読みます。

あるキング読みましたか?

また紹介してくださいね。
2009/10/04 19:33URL | L[ 編集]

kanoさんへ
kanoさん、こんばんは。

この病気にかかってしまうと、いろんな人が「我よりえらく見えて」しまうんだと思います。

僕も、完全に今の状態を認められたわけではないです。
ときどき、昔はあんなにできたのにとか、今この状態じゃなければとかって思うことはやっぱりあります。

それに明日のことでさえ、未来を考えると不安で不安でしかたなくなることがたくさんあります。

それなので、「過去も未来も考えないようにして、今だけに集中して黙々とやろう」って思ってなんとか乗り切ってます。

お互い、この状況をいい方向へ向かわせられればいいですね。

2009/10/04 19:48URL | whice[ 編集]

つばめとそらさんへ
つばめとそらさん、こんばんは。

この本は、この「うつ病の青年」の章だけじゃなくて、他の章でも、自分の人生が思わぬ不幸に襲われたときに、どう立ち向かっていくかっていうようなテーマで、いろんな人の取材記録が書かれています。
読んでいて、つらくなるんじゃないかっていう人の話が多いんですが、なぜか各章読み終わった後、前向きな気持ちになれるんです。

そうなんですよね。
過去のことを考えても、未来を考えても悲観的になってしまうんですよね。
でも、だからこそ、カーネギーの本に書いてあったように、「今日一日の区切りで生きる」っていうことがきっと大事というか、コツみたいなものなんですよね。


2009/10/04 20:01URL | whice[ 編集]

なつさんへ
なつさん、こんばんは。

>>「(今の)(過去の)自分を認める」ことの出来る人
>>「今の自分は認めることができるけど過去の自分を認めることが出来ない人」
>>「自分を認める」にも何通りかあるなあと思いました。

なるほど、そうですね。
ひとことで「自分を認める」って言っても、いろんな自分があるんですね。

>>「「理想の私」ではなくても今の私で十分いいじゃん」
>>「他人が私を自分の望むように認めてくれなくても、私は私で十分良さがあり、生きていていい存在で、人に役に立つ存在なんだ」

いい考え方ですね^^
やっぱり少なくても自分ぐらいは、自分を肯定してあげないと、自分の人生が可哀そうですもんね。

自分のことを少し書くと、(今はそんなでもないですが)完璧主義者というか、100点以外は全部0点って考えてしまってたんです。
だから、自分の人生にすこしでもダメなところがあると、全部ダメに感じてしまって。

でもそれも、少しずつカウンセリングで認知療法をやっていくうちによくなってきました。

なので、なつさんが言うように「「理想の私」ではなくても今の私で十分いいじゃん」って考え方は、大切だなって感じてます。

空を見上げて、なつさんの方向に向かって元気玉を投げますね^^
応援してます。

2009/10/04 20:18URL | whice[ 編集]

Lさんへ
Lさん、こんばんは。
こちらこそ、なかなかコメントできずに申し訳なかったです。

「友がみな我よりえらく見える日は」 は、好き嫌いあるかもしれないですが、でもおススメです。

Lさんのブログの読書メーターをたまに見るんですが、伊坂幸太郎はほとんど読まれたんじゃないですか?
あるキング、最近発売されましたよね。
あれはまだ読んでないんですよ。
まだ買ってないんですが、これから読もうって思ってます。

僕のほうも、何かおススメの本があったらお願いします。


2009/10/04 20:26URL | whice[ 編集]

Post a Comment












管理者にだけ表示を許可する


Trackback
Trackback URL


| HOME |

カレンダー

プロフィール

whice(ホワイス)

Author:whice(ホワイス)
【HN】whice(white space:白い宇宙)
躁鬱病(双極性Ⅱ型)を患いつつも、必死に生きてるシステムエンジニア。32才。男。
【趣味】読書(文学からミステリーまで)。映画。ドライブ。

にほんブログ村

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 躁うつ病(双極性障害)へ
ブログランキングに登録しました。
よかったらポチっとお願いします。
FC2カウンター

休日の過ごし方アンケート


落ち付く過ごし方、楽しみにしてる過ごし方をみんなで共有しましょ。
集計結果はこちら
絶賛募集中です。
アンケートのご協力はこちら
読書カレンダー本棚

amazonベストセラー

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード

↑Top



Copyright © 2017 白いそら. All Rights Reserved.

 Template by nekonomimige Photo by Encyclorecorder
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。